岡谷合唱団創立50周年記念演奏会 おめでとうございます。
元岡谷合唱団常任指揮者 渡辺 功
私は昭和30年(1955年)から56年までの26年間、常任指揮者を務めました。すなわちその期間は合唱団にとって草創期と発展期に当たると思います。
昭和30年代前半は、諏訪湖周辺に小さな合唱団が10団体くらいあり、群雄割拠敵でレヴェルもあまり高くない状態でした。そこで、よそ者の私がの発案で大同団結し、ひとりの指揮者の下で大きな合唱団にしようと誕生したのが岡谷合唱団でした。こうなると希望は膨らみ、大きな宗教曲にも取り組み本格的な活動が始まりました。また、県内各地から優秀な団員が集まり、技術的にも向上して参りました。
30年代後半からコンクールに挑戦し、40年代は宗教曲をメインとし、オペラや法人作品組曲、さらに愛唱曲を加えた定期演奏会の定番が確立しました。また、コンクールに団員こぞって情熱を燃やしたのもこの頃です。
これが合唱団の発展期となりましょうか、このさ中に私が指揮者を退くことになりました。
あれから20余年、世情も合唱界も大きく様変わりしました。私の合唱指揮者生活は来年で60年になります。この時機に古巣で棒を振るのは何かの因縁とでもいうのでしょうか。
ごあいさつ
岡谷合唱団代表・指揮者 佐原 武
本日は、第47回岡谷合唱団定期演奏会にお越し頂きましてまことにありがとうございます。
お陰様を持ちまして昨年創立50周年を迎えることができました。これもひとえに皆様方市民、地域をはじめとする多くの皆様方のご支援と、市をはじめとする行政諸機関のご理解、諸先生方や諸先輩方のご努力ご指導のたまものと、厚くお礼申し上げますとともに深く感謝申し上げます。
半世紀に渉って歌い続けてこられたことは、初代会長の故薩摩光三先生の「継続は力なり」という励ましのお言葉の後押しと、日々楽しくも厳しい練習に熱心に取り組んできた、千有余人の団員の努力によるものと自負をしております。
本日、昭和30年から56年まで常任指揮を務められた渡辺功先生、57年から平成14年まで務められた関屋晋先生を、また、信州大学混声合唱団の有志の皆さん、県内外で活躍されている松本室内合奏団の皆さんをお迎えして、記念演奏会が開催できますことは、合唱団にとりまして至上の喜びであります。21世紀初頭の混沌とした時の中で、本日のステージのように、老若男女が和気藹々と音楽を通して語り合い、通じ合うことができれば、そこに岡谷合唱団がさらに飛躍をしていく「鍵」があるのではないかと考えます。これからも岡谷合唱団に絶大なるご支援をお願いしますとともに、明日にでもこの輪の中にご参加くださいますようお誘い申し上げ、ご挨拶と致します。有り難うございました。