演奏記録へ戻ります

第46回定期演奏会

自分達だけのもの

常任指揮者  関屋  晋  

最近日本はアジアの中でもリーダーシップが採れなくなっているのはどうしてなんだろう?
どうも考え方がワンパターンだからじやないだろうか?
合唱でもそんな感じがする。真以している内は絶対に上に行かれないとはよく言われることだが、芸事でそうやっている内に自分の物を創り上げていった話はよく聞く。あれはどうなっているのだろう。独立したら道が開けてきて、自分の考え、工夫が生れてきたからなのだろう。私は岡谷合唱団にもそんなことを期待している。昔はどこからても音が入ってくるようなホールに、自分達で反響板を作ったりして自分達の音を練り上げてきた。今度はカノラホールという立派なホールを手に入れることがが出来たんだから、その器が私達に力を貸してくれるのだからその支えを利用して、器にふさわしい合唱団になりたいと思っている。岡谷には岡谷合唱団があって、人々から愛されていると言われたい。


ごあいさつ

岡谷合唱団団員一同  

本日は第46回の定期演奏会にご来場くださいまして誠にありがとうございます。昭和28年(1953年)発足以来歌い続けて48年になります。この間、大変多くの方々と出会いまたたくさんの歌を歌うことが出来ました。・関屋晋先生を常任指揮者としてお迎えして早20年になります。先生からは合唱の楽しさ、厳しさの中から重厚な音楽の醍醐味や精緻な音楽、人の声を合わせることの素晴らしさを教えていただき、合唱冥利に尽きるあっという間の20年間でした。今年は関屋先生の指揮のもと、バッハをアカペラで演奏します。バロック音楽の頂点に立つバッハの奥深い音楽に、時に戸惑い、四苦八苦しながらも、どこまで表現できるのか挑戦し、楽しく演奏したいと思っております。また、第二,第三ステージもそれぞれ思いを込めて歌うことができれば幸せに存じます。どうぞ終演までごゆっくりとお楽しみください。本日は誠にありがとうございました。

日本の四李の歌

昨年5月、中田喜直先生が亡くなられました。合唱関係者は突然の知らせに、大変驚いたものです。76歳でした。日本童謡協会会長をつとめられ、親しみやすいメロティーで童謡をはじめたくさんの曲を発表され、その数は2000曲以上といわれています。合唱曲でも、「梅の横図」「美しい訣れの朝」「都会」など、多くの作品を残されています。「日本の四季の歌」は、中田先生が四季を歌ったご自分の作品をいくつか集められ、混声合唱用に編曲されたものです。岡谷合唱団では、20世紀を代表する作曲家のお一人としての中田先生を追悼する意味をこめ、このステージを企画しました。「早春賦」は先生のお父様の作品ですが、とても親しまれている曲ということで取り上げられています。「夏の思い出」はNHKのラジオ歌謡として、「雪のふるまちを」は放送劇の主題曲としてヒットした曲です。「ちいさい秋みつけた」は童謡として大変親しまれました。「別れの歌」は札幌オリンピックの閉会式のために作曲された曲です。

語りたい歌いたいつなぎたい

新たな世紀を迎えたことから、20世紀を代表する曲、次世紀に残したい曲、なんていうことがよく話題にされました。岡谷合唱団でも自分たちの歌ってきた曲の中から、次世代に伝えたい合唱曲を選んでみようということになりました。代表的な作曲家の作品で、組曲から切り離して単独で演奏しても、聴いて楽しんでいただける曲を、ということで今回の選曲になりました。選曲しているうちに、どうも「いのち」をテーマにしている曲が多いね、という感想が団員から出されましたが、確かに人間の、そして動植物の、地球の「いのち」の輝きやその大切さ、尊さなどが歌に込められているようです。そんなステキな「いのち」を、これからも歌に込めて、歌い継いでいきたいと思います。

第一ステージ 

『モテット第3番』 (BWV227)
J.S. バッハ


  指 揮:関屋  晋

第二ステージ

「日本の四季の歌」
中田喜直


  指 揮=関屋 晋
  ピアノ=伊藤訓子


第三ステージ

「語りたい、歌いたい
       つなぎたい」


  指 揮=佐原  武
  ピアノ=林  聖子

inserted by FC2 system