ごあいさつ
幹事長 小松登希男
本日は、第41回定期演奏会にお越しいただきまして誠にありがとうございます。合唱団も本年創立41周年を迎えることがてきました。これもひとえに皆様方のご支援の賜物と感謝申し上げます。関屋音先生を常任指揮者にお迎えして12年になりますが、この間私どもはバロックから現代にかけて、周辺の合唱団があまり手がけたことのない作品に取り組んでまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の第1ステージではモンテヴェルディのミサを取り上げました。この曲はほとんどコンサートで取り上げられたことがないということですが、聴き慣れたパレストリーナの音楽との対比もまた面白いかと思います。第2ステージの「地平線のかなたヘ」は谷川俊太郎の少年詩集「どきん」などから、木下牧子が1989年から順次作曲を始め1992年に5曲目が上り出版されたもので、実は、岡谷合唱団が初演をもくろんだ曲ですが、残念ながら実現しませんでした。団内指揮者佐原武がこれに挑みます。また、第3ステージには地元岡谷市出身のメゾソプラノ永井和子さんをソリストにお招きしコーラスとの共演に取りくみます。なにしろ世界を舞台に活躍する永井さんとの共演ですから、コーラスもしっかり頑張らねばなりません。それにこの定演の後、間もない時期に姉妹合唱団の女声コーラスしなのが長年の念願が叶い、関屋先生に率いられてフランスヘ演奏旅行にでかけますので、その贐にと女声コーラスしなのをお迎えし演奏を披露して頂くことになりました。なにか、馴染みの少ない曲ばかりのプログラムではございますが、その外に永井さんのソロをまじえた演奏も用意してございますので、最後までごゆっくりお楽しみください。
女声コーラスしなの
団発足から11年、演奏会を重ねるごとに“いつか海外で演奏してみたい”という夢を持つようになりました。そんなおり、昨年の演奏会でご一緒させていただいた「ガブリエル・フォーレ合唱団」とのフランスにおけるジョイントコンサートの話が舞い込み、その夢は一気に膨らみました。“西洋音楽を直に学び、その響きを肌で感じ取ってきたい。そして日本の音楽の素晴らしさも伝えたい”と夢は開いていきます。何分にも微力な私達ではありますが、関屋晋先生、久保田美江先生の熱のこもったご指導で、なんとか私達の夢も実現できるようになりました。初めての海外演奏で不慣れなことも多々ありますが、いつもご支援いただいております皆様方に協賛金のご協力をお願い致しましたところ、かくも多数の皆様よりご厚志を賜りました。団員一同、この紙上をお借り致しまして厚くお礼を申し上げる次第でございます。皆様方の温かいお気持ちと、ご期待に添えますよう、充実した演奏旅行にしたいと決意を新たにしております。最後になりましたが、この渡仏演奏旅行に先立ち、カノラホールで演奏する機会を与えてくださいました岡谷合唱団のご好意に、心から感謝申し上げます。10月18日大きな夢を胸にいってまいります・・・・。